中長期的経営に資する事業を持続可能な形で創出する手段として、認証や標準化といった「プライベートガバナンス」仕組みを活用する方法があります。SDGsによる中長期的経営、ESG投資に資する事業の分析や創出、ソーシャルインパクト評価指標の開発など、個別の研究課題による共同研究により、学術的根拠に基づくSDGs対応戦略を検討します。
国際航業株式会社・ESRIジャパン株式会社: 日本版SDGsの指標検討及びGISを活用した指標の可視化(2018年度-)
日本の地方自治体におけるSDGsの取り組みを、「SDGs指標を可視化する」といった面から支援し、日本版SDGs指標や可視化の具体的方法についての検討
第一生命保険株式会社: 中小企業のためのSDGsガイドラインの作成(2021年度-)
中小企業向けのSDGsガイドラインの作成
株式会社MSS: 中小企業を念頭に置いたSDG認証制度の構築と社会実装(2023年度)
中小企業の実情に合った、SDGs認証制度の構築およびその普及を見据えた社会実装に向けた検討
東京ガス株式会社: SDGs的視点からみた都市ガスインフラ(導管を中心) の役割・貢献に関わる研究(2021年度)
2030年から2050年にむけて、中長期的に脱炭素社会と都市ガスインフラの役割を検討
東京ガス株式会社: スマートエネルギーネットワークの構築によるSDGsへの貢献についての研究(2020年度)
スマートエネルギーネットワークの構築がどのようにSDGsに貢献できるのかを整理、および関連するレジリエンスの具体化についてSDGsの観点からの考察
楽天株式会社: 「サステナブルな買い物」の実現に向けた商品選定基準の策定(2019-2020年度)
サステナビリティを軸とした商品選択を可能にする評価基準を構築
株式会社良品計画: 感じ良い社会の実現に向けたSDGsの戦略的実現モデルの創出(2018-2020年度)
SDGsによる良品計画商品の分析・評価
株式会社TREE: 金融アセスメントフレームワークツールを使用した実装モデルの構築(2018-2019年度)
xSDGsコンソーシアム「金融アセスメントプラットフォーム分科会」による金融アセスメントフレームワークツールを使用した実装モデルの構築
SDGsの17の目標には、地方創生のカギやヒントがちりばめられています。 SDGsによる自治体評価の新たな指標を自治体のみなさまとつくりあげて自治体診断を行い、地方の価値創造を図ります。
神奈川県: SDGs達成の進捗管理に関する手法・検討調査(2020-2021年度)
SDGsの神奈川県の取組みの進捗状況を測定するための指標を作成し、進捗管理を見える化し、VLRの手法として、SDGs達成に向けた取組をフォローアップしながら推進
静岡市: 静岡市における五大構想のターゲットと指標作成に関する研究(2018-2019年度)
SDGsによる静岡市五大構想を対象とした指標整備
豊岡市: 地域研究(持続可能な地域づくりに向けた分析と実践) (2018-2019年度)
人口減少が進む豊岡市高橋地区を住み続けられるようにするための分析・実践
豊岡市: 地方自治体政策検証(豊岡市におけるジェンダー課題) (2018年度)
SDGsの観点からの分析を踏まえて豊岡市の「ジェンダー平等」に関する調査研究
シティグループ証券株式会社寄付講座: SDGsと金融(2020年度秋学期、2021年度春学期)
慶應義塾大学SFC研究所では、持続可能な社会を実現し、多様で複雑な社会における問題解決を行うため、2017年10月にxSDG・ラボ(エックスエスディージーラボ)、2018年6月に「xSDGコンソーシアム」を設立しました。スタートアップとしての第1期研究期間(2018-2020年度)に続き、「行動の10年」の始まりを告げる第2期研究期間(2021-2023年度)を経て、第3期研究期間へと突入します。2025年度も、今まで以上に未来に向けたビジョンを共有し、協働する仲間である企業や自治体といったステークホルダーのみなさまと研究者とのコラボレーションにより、SDGs目標達成へむけた先進事例や優良事例を作り、これを日本から世界に発信し、スケールアップを実践できればと思っております。皆様のご協力のほど、どうぞよろしくお願いいたします。
* xSDGコンソーシアムでは、未来に向けたビジョンを共有し、協働する仲間を「Vision Sharing Partner(VSP)」(会員)と呼称します。
[xSDGコンソーシアムのご案内 PDF]
[xSDGコンソーシアム2024年度VSP(年会費)ご案内PDF]
[[xSDGコンソーシアム 2025年度 研究プロポーザル PDF]
SDGs達成へ向けたアクションの優良事例の創出と行動基準づくりを行い、これを通じた知識と実践の基盤を構築する
1)コンソーシアム・ミーティングで、アイディアやコラボレーションの創発
全体会合となる「コンソーシアム・ミーティング」において、テーマに沿った有識者や関係省庁関係者による専門的知識や最新動向など情報提供や、議論・意見交換を実施する場の提供、各会員企業様による取り組み、グッドプラクティスや直面する課題の共有を通した課題の解決に向けた議論やコラボレーションの創出、など、各種活動を通じて、SDGs達成へ向けての変革の促進、SDGs的アクションのあり方を検討します。また、SDGsの国際動向や国内実施、指標、政策の動き等に関する情報提供などを行います。
今年度は、会員の皆様の最も関心の高いテーマを各回で取り上げ、そのテーマに沿った専門家による講演、ワークショップなどの実施に加え、VSP-S、Dの皆様によるSDGs推進に関する取り組みの発表や、これまでで見えてきた課題の洗い出し、より良いアクションに向けた提言などを、専門家も交えて議論し、情報や意見の共有をできる場を設ける予定です。
* 社会状況に応じて、交流会(レセプション形式)の設定も行います
2) Action Oriented Project(AOP)で、具体的なアクションの創出へ
これまで分科会の活動を通した個別課題を掘り下げた検討、課題解決につながるアクションの模索を続けてきました。今期からはそこからさらに一歩踏み出す形で、具体的な研究プロジェクトへのご参加を通して、アイデアを具体的なアクションへと移していくフェーズに進みます。AOPは具体的なアクションで協働する「場」というイメージです。今期は以下のAOPの実施を予定しておりますが、皆様からのご提案をオープンに検討したいと思っていますので、積極的なご提案をお願いします
●シナジーとトレードオフ プロジェクト
2024年度に引き続き、適応・生物多様性・循環型社会を中心とした脱炭素へ向けた環境問題と、SDGとのシナジー・トレードオフの研究を進めます。理論的なシナジートレードオフの検討と同時に、地域の中で生じているシナジーとトレードオフの検証や、ビジネスの現場に生きるシナジートレードオフの検討を進めます。
●ヘルスコモンズとSDGs
2024年度に引き続き、慶應義塾大学などが科学技術振興機構(JST)の「共創の場形成支援プログラム(COI-NEXT)」の一環として実施する「誰もが参加し繋がることでウェルビーイングを実現する都市型ヘルスコモンズの共創拠点」事業と連携し、本事業において提唱している「後病」のコンセプトや、それに関連する取り組みについて、SDGsの観点から評価、分析を行い、ポスト2030年目標に生かしていくためのコンセプト作りを始めることも視野に活動を実施いたします。
●SDGsとウェルビーイング
企業や自治体では近年「ウェルビーイング」への取り組みが浸透し始めている一方で、その定義は場面や立場によって異なることや、実際にウェルビーイングを測る指標、効果の定量化が難しい側面を持ち合わせております。xSDGコンソーシアムでは、企業、自治体、大学と、多角的な視点を取り入れながら、「ウェルビーイング」のあり方やその進め方などについて、幅広く議論、検討を進めてまいります。
※AOPにつきましては、研究プロジェクトの進捗状況などにより、計画が変更となる場合がございます。
上記以外のアイディアも募集します。既存の共同研究の延長線上でパートナーの皆様と進めさせていただく方法や、新たな形の共同研究も進めていきたいと考えています。共同研究をご希望されます会員の皆様、Action Oriented Projectのプロジェクト案のご提案をご希望されます会員の皆様におかれましては、ぜひ事務局にご相談ください。
*VSP-S(S会員)およびVSP-D(D会員)、VSP-LG(自治体会員)は、プロジェクトの設置提案と運営、参加が可能。VSP-G(G会員)およびVSP-SME(中小企業会員)は1プロジェクトまで参加が可能
3) 勉強会を通した最新情報の提供
SDGsに関連する国内、国際動向に合わせた最新情報をより多く提供できるよう、専門家を招いた「勉強会」を開催します。毎回SDGsに関連する個別のテーマをピックアップし、最新情報を学び、その先を議論できる機会を設けたいと考えております。今年度は、2030アジェンダの履行に関する自発的国家レビュー (VNR)や、ウェルビーイングなどを取り上げる予定です。
今年度は、勉強会を兼ねたフィールドビジットの実施も予定しております(内容、詳細は後日発表予定)
4) 企業と地方自治体、関係省庁とNGO/NPOとのコラボレーション創出
コンソーシアム・ミーティングやAOPに、企業と地方自治体、オブザーバーとして関係省庁やNGO/NPOが参加することで、パートナーシップ(目標17)による目標達成を実装します。
想定されるパートナーシップ: 内閣府地方創生推進事務局「地方創生SDGs官民連携プラットフォーム」と連携し、官民マッチング後の課題検討を深掘りし、実態を伴うプロジェクトを創出、など
5) コンソーシアム相談会の開催
アクション創出へ向けたアドバイスの実施をいたします。
産学官連携、ユースとの連携など、本コンソーシアムならではの環境を活かした、アクション創出へ向けた協働を一緒に考えたいと思っています。
*VSP-S(S会員)およびVSP-D(D会員)が対象。随時ご希望に応じて対応いたします。
6) シンポジウム等の開催
*VSP-S(S会員)、VSP-D(D会員)が対象
7) 年次報告会の開催
8) 年次報告書の公表
9) 「SDGs白書」の刊行
10) その他の媒体による発信: 例;朝日新聞未来メディア2030での発信、など
以上に加え、SDGs推進事例としてVSPの活動を取り上げる書籍企画(参考:『企業のリアルな事例でわかる SDGsの課題別推進方法』第一法規)、学生との協働(寄付講座設置(別途お申し込み)、授業との連動など)などの機会も検討いたします。なお、本ラボの活動にご参加いただいた場合、ご希望があります場合、SFC研究所 ヘルス・ランニングデザイン・ラボ(代表:蟹江憲史 )の一部活動へのご参加も可能となります。
*全研究期間を通じた活動による
●年次報告会の開催(VSP-S(S会員)およびVSP-D(D会員)、VSP-LG(自治体会員)による報告、など)
●年次報告書の発行(メンバー、VSP-S(S会員)およびVSP-D(D会員)、VSP-LG(自治体会員)を中心に分担執筆)
●「SDGs白書」の刊行(メンバー、VSP-S(S会員)およびVSP-D(D会員)、VSP-LG(自治体会員)を中心に分担執筆)
●各プロジェクトによる成果
●国連による「持続可能な開発のためのハイレベル政治フォーラム(High-level Political Forum on Sustainable Development;HLPF)などにおいて、xSDG・ラボおよびxSDGコンソーシアムが主体となり、公開イベントをニューヨークで開催
●共同研究の実施
●シンポジウム等の開催(VSP-S(S会員)による)
*全研究期間を通じた活動による
第3期研究期間:2024年4月−2027年3月
2025年度研究期間:2025年4月−2026年3月
●コンソーシアム・ミーティング(年3-4回程度開催)
●年次活動報告会(年1回開催)
●「年次報告書」発行
●コンソーシアム・相談会開催
●各Action Oriented Project活動(活動内容については各プロジェクトにより異なる)
●勉強会(年3-4回程度開催予定)
●デジタル・プラットフォームの提供
●会員メーリングリストへのご参加
●ニュースレターの配信等による電子媒体での情報提供
●外部イベント(シンポジウム等)への参加
2024年度活動プログラム
2023年度活動プログラム
2022年度活動プログラム
2021年度活動プログラム
2020年度活動プログラム
2019年度活動プログラム
2018年度活動プログラム
xSDGコンソーシアムでは、未来に向けたビジョンを共有し、協働する仲間として、会員の呼称を「Vision Sharing Partner (VSP)」としています。
本コンソーシアムは、SFC研究コンソーシアム
として実施される共同研究(年会費制) の一種です。詳細は、事務局までお問い合わせください。
2024年度 Vision Sharing Partner(2024年5月現在)
VSP-S(S会員)
VSP-D(D会員)
VSP-G(G会員)
VSP-SME(中小企業会員)
VSP-LG(自治体会員)
SFCの授業科目として、寄付講座を設置いただけます。寄付者のご意向に沿って、SFCの教員が授業シラバスを作成、授業を実施します。設置された授業科目名には、寄付者名の冠を付けていただけます。またこれ以外にも次世代をになう学生との協働や教育プログラムの展開も検討します。